塾の学習法は3つの要素の掛け合わせで出来ている
①自分自身の勉強における経験
②自分の子どもや生徒たちとの勉強における経験
③知的能力に関する本
①は単独では、正直あまり使えない
自分には良かったことがみんなに良いとは限らないからだ
③で勉強に関しての考え方や方法を仕入れて
②で実際に効果を判断するということを繰り返している
生徒は全員能力も趣向もバラバラだから
そこに難しさを感じていたのだが
それは当たり前のことだと捉えなおして
塾の学習法を今一度組み立て直そうとしている
そんな中で読んだ本が
「ユダヤ式学習法」著者坂本七郎
各教科ごとの具体的な学習法まで書いてある本書だが
ここでは本書の根幹となる学習法をひとつだけ紹介したい
その学習法は「子どもに勉強を教えてもらう」である
要は子ども自身にその問題の解き方を解説してもらうのである
今日学校で習ったことをノートや教科書を見ながら子どもが先生になって
他者に教える時間が最も効果的な学習の時間だというわけだ
本書では毎日20分でいいから家庭で親がその時間を作るのが望ましいとあるが
それは学校の授業で生徒同士でも出来ることだし
塾の授業で取り入れることも容易にできる
上の図は開校当初から塾授業の基盤になっているラーニングピラミッドだ
塾では問題集を自ら解き、自ら解答をみて確認する勉強法を中心にやってきた
そしてそれなりの成果も感じてきたが
この図にもある通り他者に教えることこそが最も効果的な勉強方法なのかもしれない
今後は塾でも「生徒が他者に教える」を軸にした授業をより多く実施していきたいと考えている
今でも出来るだけ講師が教える授業はせずに生徒自身が問題に取り組む授業を心掛けているのだが
「生徒が生徒に教える」まで入るとなるともはや講師のいらない塾になっていくのかもしれない
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