教育関係の本を読むことが多いので,読んだ本をこのブログでシェアしたいと思う。
教育経済学者の中室牧子さんの著書「学力の経済学」
データが覆す教育の「定石」という言葉で始まる本書は
データを用いて科学的根拠に基づいた教育法について教えてくれる
今回はその一部を簡単に紹介したい
1、勉強に対するご褒美について
・子どもに与えるご褒美は「本を読む」や「勉強する」等の努力に対してであれば有効だが、「テストでよい点を取る」等の結果に対してであればさほど効果はない
・ご褒美が「勉強すること自体の面白さ」等の内的インセンティブを失わせることはない
・子どもの能力を褒めると成績が下がる。
・子どもの努力を褒めると成績は上がる。
2、テレビやゲームについて
・1日1時間程度のテレビやゲームが子どもの肥満や問題行動、学習時間に与える影響は大きくはないが、テレビやゲームをする時間が1日2時間を超えてくると子どもの発達や学習時間への負の影響は飛躍的に大きくなっていく。
3、学力以外の能力が大切
・「誠実さ」「忍耐強さ」「社会性」「好奇心の強さ」等の「非認知能力」と呼ばれる力が人生の成功において極めて重要である。
・特に人生の成功に重要な「非認知能力」は「自制心」と「やり抜く力」である
上記にあげたことは、本書の中のごく一部ではあるが、科学的な実験結果等のデータを用いて教育についてのトピックが説明されている。
テストの結果に対しての報酬は塾でも行ってきたが、確かに効果は薄いと感じる。
努力に対しての報酬を考えたい。
人生の成功には学力以外の能力が大切というのは、共感する
中学生の中にはどうしても学校の勉強に向いていない(学力の低い)生徒もいる
その生徒に学力だけが大事なことではないと伝えることも重要だと思う
中学生の時期に最も大切なことは生きる力をつけることなのだから。
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